イタリア製スーツの代表的な生地ブランド10選

イタリアの生地ブランド

スーツをファッションとして広めたイタリア。

そんな何かとオシャレ感度が高いイタリアですが、イタリア製のスーツは「肌触りが滑らか」「生地が柔らかく軽い」「着心地が良い」といった特徴があり、スーツ界の中でも絶大な支持を誇ります。

今回はそのイタリア製の生地ブランドを10選に厳選し、ご紹介してみました。

イタリア製の生地ブランド

ここではイタリア製の生地ブランドを10選ご紹介していますが、とくに、

  1. エルメネジルド・ゼニア
  2. ロロ・ピアーナ
  3. デルフィノ

の3ブランドは「世界三大毛織物工場」と呼ばれる超がつくほど有名なミルです。

スーツ初心者の方はもちろん、オーダースーツが気になっている方なら必ず覚えておくことをおすすめします。

 

▼イギリスの生地ブランドはこちら

イギリスの生地ブランド

これぞ英国紳士!イギリス製の生地ブランド7選

2019-08-05

 

Ermenegildo Zenga(エルメネジルド・ゼニア)

1910年、グループの創業者であるエルメネジルド・ゼニア(1892-1966)によって設立されたイタリアを代表するファッションブランド。本社はミラノ。

ゼニア氏は1930年、最新の英国製紡績機による高品質毛織物の生産をはじめ、自分のトレードマークで国内・国際マーケットに進出。今ではイタリアを代表するラグジュアリーブランドとなり、80国以上の地域において555店のショップを構えるまで成長しました。

日本では伊勢丹、三越、阪急などの有名百貨店内にあるショップと路面店を合わせて23箇所で展開しています。

 

Loro Piana(ロロ・ピアーナ)

Lolo Piana

1924年イタリアのクアローナに誕生したロロ・ピアーナは、創業者であるピエトロ・ロロ・ピアーナの手によって立ち上げられたファッションブランド。

当初は最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う生地メーカーとして運営するも、今では長い月日をかけて培われた技術と知識を活かし、世界的に希少価値の高いビキューナの取り扱いをはじめたり、オリジナルのアイテムを販売するなど幅広い展開が特徴的。

 

Tallia Di Delfino(タリア・ディ・デルフィノ)

DELFINO

5代にわたる歴史をもつ、イタリア屈指の最高級服地メーカー。

1903年に設立されたガルディア・タリア社を全身とし、その10年後、現社名の「フラテッリ・タリア・デルフィノ」に変更したとされます。

品質第一を企業理念に、ISO9002(国際標準化機構)を取得するなど常に新しい技術を導入することで、エルメネジルド・ゼニア、ロロピアーナと並ぶヨーロッパを代表する世界3代メーカーとも呼ばれます。

 

Carlo Barbera(カルロ・バルベラ)

CARLO BARBERA

1949年、カルロ・バルベラ氏により創業。イタリアのビエラが拠点です。

”ウール素材は生き物である”という彼の徹底した考えにより、買い付けた最高級の糸をバルベラ社の地下倉庫で一度寝かします。

理由は「糸が本来の特性を取り戻すため」とのことですが、その地下倉庫では1年中、気温7度、湿度75%という糸にとって最高の環境が用意されるそうです。

また、徹底した品質管理や使用目的別に原料をえらぶことで「羅紗の宝石」といわれるほど美しい生地を作り出すことにも成功。もはや拘りのレベルが少し異常な生地ブランドといえます。(世界中からは最高品質の高級生地ブランドと呼ばれています)

 

Guabello(グアベロ)

GUABELLO

1815年、イタリアのビエラに設立したグアベロ。

カシミヤや、Super100’s〜180’sの高品質ウールにて作られる「Royal Flannel(ロイヤルフランネル)」が有名です。

生地を織る際には生産途中に何度も状態を確認しながら1cmづつゆっくりと丁寧に織り進めていくため、独特な発色の良さ、上質な手触り、目の細かい生地が特徴的となっています。

 

Cerruti(チェルッティ)

CERRUTI

1957年ミラノにて、紳士服のプレタポルテをスタート。当時のブランド名は「ヒットマン」でした。1967年にはメンズコレクションを発表しています。

1965年から1970年までの約5年間、まだ下積み中だったジョルジオ・アルマーニがデザイナーを担当していましたが、彼がデザイナー真っ只中である1967年にブランド名を「ヒットマン」から「チェルッティ」に改め、彼のデザイン力を筆頭に、靴、鞄、香水など幅広いアパレル展開を成功させたとされます。

 

Tollegno(トレーニョ)

tollegno

今から約120年前である1900年にイタリアで創業した老舗ブランド。

ロロピアーナやゼニアのような知名度の高さはありませんが、アパレル界の頂点に君臨する「アルマーニ」「ドルチェ&ガッバーナ」「ヴァレンチノ」「ヴェルサーチ」といった一流ブランドに生地を提供するなど、技術力の高さとブランドからの信頼性は群を抜いています。

また、イタリアらしい艶のある上質な風合いオシャレな色柄が特徴となっており、日本をはじめとした世界各国のアパレルブランドがトレーニョからの提供をうけているそうです。

 

Trabaldo Togna(トラバルド・トーニャ)

TRABALDO TOGNA

1840年、多くの生地ブランドの発祥地であるイタリア・ビエラ地方にて創業。

約180年という長い歴史を培ってきた専門技術のもと生産される生地はまさに最高級であり、他のメーカーには真似できない独自の魅力が強みです。

とくに、最高級のウールと天然素材にこだわったシリーズ「エストラート」は、最新の技術と高品質な素材を融合させることで上品なストレッチ性(伸縮性)をだすことに成功した、トーニャの顔ともいえる品です。

 

Marzotto(マルゾット)

Marzotto

約50万反(1反=約50m)もの年間生地生産量を誇るマルゾットは、名門のミルを数多く傘下におさめるアパレル界屈指のグループ企業。

攻めすぎず守りすぎないといった絶妙なバランス感覚が、多くのアパレルブランドから支持をうけています。

また、マルゾットスタイルとも呼ばれる「洒落ているのに洒落すぎない」、シンプルとアーティスティックの中間のようなコレクションが我々一般人の心を虜にするようで、世界各国の消費者からも人気があります。

 

REDA(レダ)

REDA

ブランドロゴにも描かれているとおり、今から約155年前の1865年、イタリア北部に位置するウール産地「ビエラ」にて創業。

レダといえば「高品質な生地を圧倒的なコストパフォーマンスで提供していること」が魅力的といわれていますが、それが実現できるのは、完璧な糸を生産するために生産工程すべてを徹底的に管理するなど、品質を維持するための企業努力が並外れているからです。

ややクラシカルなデザインやベーシックなデザインが多い印象ではありますが、毎シーズン約2500種にも及ぶデザインを世に送り出せる安定的な生産力は「レダだから出来ること」かもしれません。

また、レダが提供しているブランドとしては、ジョルジオ・アルマーニ、ラルフ・ローレンなどが有名です。

 

Barberis Canonico(バルベリス・カノニコ)

CANONICO

CANONICO社はイタリアのビエラ地方にある大手一貫紡のメーカーで、水が綺麗な土地にそのCANONICOは1936年設立されました。

1〜10までの作業(紡績からの整理)までを自社で行い、世界40ヵ国以上に輸出をしている信頼性の高いブランドです。

テーラーマーケットのみならず、有名デザイナーブランドをはじめとしたプレタマーケットにおいても多大な影響を与えています。

 

PIACENZA(ピアツェンツァ)

PIACENZA

ピアツェンツァもまた、イタリア・ビエラ地区に拠点を置く老舗カシミアメーカー。(1733年創業)

名の通り、カシミア生地をメインに織り上げているブランドで、ストール、コート、ジャケットといった他のアパレルアイテムも手がけています。

スタンダードな柄を中心にクラシックな色味、そして加工では作れない自然な光沢感がピアツェンツァの特徴です。

 

まとめ

イタリア製の生地ブランドは、世界三大毛織物工場と呼ばれる「ゼニア」「ロロピアーナ」「デルフィノ」をはじめ、世界で活躍するブランドが多数あります。

また、ファッション業界では、イタリアファッションの代名詞である大人の遊び心を取り入れたクラシカルなスタイルのことを「イタリアンクラシコ」や「クラシコイタリア」と呼びますが、そのような大人のお洒落をお求めならば、ぜひ一度イタリア製の生地を試してみてはいかがでしょうか。